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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは
アトピーはギリシャ語の「atopos」に由来し、「奇妙なこと」「異常」という意味があります。
原因のよくわからない皮膚炎、異常を起こしている皮膚炎をアトピー性皮膚炎と呼ばれているようです。
定義として日本皮膚科学会がまとめていますのでご紹介しておきます。 「アトピー性皮膚炎の定義、診断基準」によれば、アトピー性皮膚炎とは、増悪、寛解を繰り返す、そう痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つとされています。

アトピー素因とは

  • 家族歴、既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれか、あるいは複数の疾患)
  • IgE抗体を産生し易い素因

つまりアトピー性皮膚炎とは、「アレルギー体質の人に生じた慢性の痒い湿疹」で、症状としては痒みを伴うこと、発疹は湿疹病変で、急性の病変としては赤くなり(紅斑)、ジクジクしたぶつぶつ(丘疹、漿液性丘疹)ができ、皮がむけてかさぶたになる(鱗屑、痂皮)状態です。慢性の病変としてはさらに皮膚が厚く硬くなったり、硬いしこり(痒疹)ができたりします。発疹はおでこ、目のまわり、口のまわり、くび、肘・膝・手首などの関節周囲、背中やお腹などに出やすく、左右対称性に出ます
乳児期は頭、顔にはじまりしばしば体幹、四肢に拡大していき、思春期、成人期になると上半身(顔、頸、胸、背)に皮疹が強い傾向があります。ドライスキンもより顕著になってきます。また、慢性に経過する疾患で、乳児では2ヵ月以上、その他では6ヵ月以上継続するものをいいます。

本来の状態であった場合、症状を引き起こさない状態であるにも関わらず、何かしらの症状を引き起こすのがアレルギー反応です。
ですが、そのアレルギーの原因となるもの(アレルゲン)を取り除いてもアトピー性皮膚炎の場合はなかなか症状が治まらないものが多いです。ある程度の予防などは可能ですが、すべての原因となるものの排除は非常に難しいと思います。
東洋医学の観点からみると、アトピー性皮膚炎は一番大きな原因としては胃腸の疲れが考えられます。決して皮膚の疾患ではなく、体の内側からの、消化器系の疲れから発生する熱により体表が熱せられ、肌を乾燥させます。体の内側からの問題なので、体表からのステロイドなど薬を塗ってもその場の症状を抑えるだけになってしまい、ステロイドなどをやめてしまうと結果元に戻ってしまいます

胃腸の疲れがアトピーの大きな原因と言いましたが、実際に胃腸に不快感、症状を訴えておられる方は少ないのが実情です。
症状を感じていないのが異常がない状態ではなく、症状を感じていなくても実際には疲れた状態であることが多いです。来院される方のほとんどの方は胃腸の調子を崩している方が多いです。この、胃腸を悪くする原因ですが、食事の時間が不規則であったり、食べ過ぎ、甘いもの、冷たいものの摂り過ぎ、日常の姿勢、ストレスなどが多くの方の原因となっています。
不規則な時間の食事では体のリズムを崩し、食べ過ぎは胃腸そのものに負担をかけ、甘いものは体のダルさを引き起こしたり、熱自体の発生を促します。

ストレス冷たいものの摂り過ぎは本来、胃は37.5℃ほどあるのですが急激に冷やされ、働きやすい温度から下がってしまいます。また、水分を過剰に摂ることによって胃液自体を薄めてしまい、消化能力自体も低下してしまいます。また、夏場などは水分を過剰に摂る事によって汗を大量にかき、汗をかくことによって体力を消耗することはもちろん、肌にも汗によるかゆみなどを引き起こす原因にもなります。

日常の姿勢ですが、胃腸の弱い人、調子を崩している人などの多くは猫背で、そのために胃腸などの内臓を圧迫してしまっています。内臓を圧迫することによって内臓が窮屈になり、働きにくい状態を引き起こします。
事務仕事をしているほとんどの方が座っている姿勢が多く、日常的に胃腸の働きを妨げていることが多いです。職場や家庭環境のストレスはなかなか取り除くことが難しいですが、これも大きな胃腸への負担になります。誰しも悩みで胃をキリキリとさせたことは社会人ならあるとは思います。
アトピー性皮膚炎を起こす要因
汗アトピーは先にも書きましたが胃腸の疲れが大きく関係します。また、夏場であれば汗をかくことによって痒みが強くなります

もちろん痒いからと言ってひっかくと結果は悪化してしまいます。汗とは反対に肌が乾燥した状態も痒みの原因になります。皮膚が不衛生な状態であっても痒みが起こりますので、こまめな入浴と入浴後の保湿が必要となります。
体がアレルギー反応を起こさせる原因になるものを接触、摂取することによって発症、悪化しますがここでは省かせていただきます。
アトピーが治りにくい理由
アトピーが治りにくい理由アトピーが治りにくい理由の一番としては痒みがきつく、引っ掻いてしまうことだと思います。
アトピーで苦しんでおられる方のほとんどは夜中の痒みが非常にきつく、無意識に患部を引っ掻いてしまいます。傷になるとまたそれが痒みを引き起こし、悪化してしまいます。また、原因自体を認識していないことが大きな理由だと思います。
何度も今までに胃腸の調子と書きましたが、どのような状態になれば胃腸が悪いかと言うことを、ほとんどの方は理解していません。当院で患者さんに胃腸の調子について尋ねますと「胃腸は悪くありません」と答えが返ってきます。そこで「胃腸が悪いと感じるときはどんな時ですか?」と尋ねますと、「食欲がなくなったときです」と返してくださいます。

実は胃腸の悪くなった状態というのは、「食欲がなくなった」状態よりもずっと早い段階であるのです。体が疲れたとき、仕事が忙しくて疲れたと感じたときに「甘いものが食べたい」と感じることがあると思います。
疲れた時に甘いものが良い、この疲れた時に甘いものを食べる行為は良いことだと考えておられる方がほとんどです。たしかに、甘いものを摂取すると張り詰めていた気持ちや体を緩める作用は確かにあります。しかし、よく考えてみてください。疲れた時に甘いものを食べて疲れが取れましたか?
一時的に「ホッ」とすることはあっても体を回復させたと感じることは少ないと思います。最初は「一時的なホッとする時間」であったものが甘いものが食べたくて仕方がない状態に変わってきます。
この状態はすでに胃腸がおかしい状態と言えます。正常な状態であればそんなに甘いものが欲しいと感じることはありませんが、少し調子を崩してくると「異様に甘いのものが食べたい」と感じたり、「食べても食べてもまだ食べたい・・・」、「おなかいっぱいまで食べないと気が済まない」といった状態になります。
冷静にこの状態を想像するとちょっとおかしいなって思われると思いますが、いざ、自分がこの状態になった場合は、「疲れてるから甘いものが欲しいんだ」、「胃の調子がいいからいくらでも食べられる」、と自分の都合のいいように解釈してしまうことがほとんどです。体がせっかく異常を起こしていますよ~っと教えてくれていても、体を管理している頭がそれを理解してくれていない状態では、せっかく体が教えてくれても意味をなしません。

病気、症状のすべては、体が異常を教えてくれているにも関わらず、その原因、環境をほっておいたために起こった結果なのです。少し話がそれますが、体の何かしらの異常を教えてくれるとってもわかりやすい症状があります。それは肩こりであったり腰痛であったりします。これらの症状は「結果」であって、その場所を治療したから治るものではありません。アトピー性皮膚炎もそうです。
皮膚が荒れているから皮膚に何かを処置したところで改善は見られません。人の体を木にたとえてみます。枝葉の状態を今起こっている症状だと考えてみます。葉っぱの一枚が枯れてしまいました。この枯れた葉っぱを一生懸命なんとかしようとしても改善は見られません。

では、何が原因だと思いますか?結果(症状)だけ見ても原因はわかりません。
しかし、原因なくして結果はありませんし、原因を分からずして治癒させることもできません。その原因を調べるために問診に時間をかけ、その問診の結果と体の状態を診せていただくことで原因を突き止めます。この原因を突き止め、そこを治療、そして原因を気をつけて悪くなる要因を取り除くことでアトピーの治療は可能になります。


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